収納力を左右する「マチ」デザイン
マチ・デザインの種類と特性を理解しておきましょう!
”マチ”は長財布の機能性(収納力)を左右する最も重要なパーツ(部位)です。
財布選びをするときに、「素材」「色」「財布のフォルムデザイン(長財布・折財布など)」を気にする方は
多いと思います。素材・色・形(デザイン)を比較検討をするわけです。
しかし・・案外多くの方が気にしていないといいますか、見落としがちな要素となっているのが「マチのデザイン」
なんですよね。”マチ”とは、長財布の側面を成すパーツ(部位)です。
実は、この”マチ”こそが、長財布の機能性「収納力」を最も左右する重要な要素となっていることをご存じ
でしょうか。”マチ”のデザインには種類があって、それぞれ大きく特性が異なっているのです。
マチデザインの種類とその特性を理解しておくことが、自分にとって最適な長財布を手にすることに繋がるもの。
それぞれの”マチ”の特性に関して、お話してみたいと思います。
”マチ”には、「マチ無し」を含めて、5種類のマチデザインが存在しています!
現在、日本の一般市場に流通している長財布にて、「マチ無し」を含め、「通しマチ」「ササマチ」「風琴マチ」「蛇腹マチ」
の5種類のマチデザインが存在しています。それぞれ特性が異なっていますので、長財布を選ぶ時には、自分にとって何が重要なのか
・・・優先順位を決めた上で、それに応じたマチデザインを選択するようにしていただければと思います。
ちなみに、長財布に求める機能性要素として「収納力」「スリムさ(持ち歩きやすさ)」がありますが、収納力とスリムさは
相反関係にあるもの。収納力が高い順番で記すると、「蛇腹マチ」>「通しマチ」>「風琴マチ」>「ササマチ」>
「マチ無し」となりますが、”スリムさ”を指標とすると、「マチ無し」>「風琴マチ」>「ササマチ」>「通しマチ」>
「蛇腹マチ」となっています。
通しマチ。収納力「大」 厚み「大」
”通しマチ”は、長財布の側面を見たときに「長方形」に見えるマチデザインです。”ササマチ”と共に長財布として、
ベーシックなマチとなっています。
通常の長財布において、最も収納力の高い(収納力:大)財布フォルムデザインとなります。反面、最も財布の厚みが大きくなる
のが特徴に。お札の収納枚数(収納力)を重視したい人に適したマチデザインです。
通しマチデザインの長財布は、スリムさに欠けるため、スーツ上着の内ポケットに入れるのには、不向き。基本的に、バッグへ財布を入れて持ち歩くことを
念頭にしていただければと思います。
ササマチ。収納力「中」 厚み「中」
”ササマチ”は、長財布の側面を見たときに「くさび形(二等辺三角形)」に見えるマチデザインです。
長財布に汎用的に用いられているマチデザインとなっています。
”通しマチ”と比較すると、やや収納力に劣りますが、財布フォルムをスリムなものとすることが出来るのが
”ササマチ”の特徴。スマートデザインの長財布などに用いられています。
「収納力」「スリムさ」「デザイン性」のバランスに長けているのが”ササマチ”デザインの特徴となっています。
ササマチデザインの長財布は
スリムさを重視しつつも、お札・小銭・カード類を必要十分な範囲で収納しておきたいと考えている方に適した
アイテムとなります。
風琴マチ。収納力「大」 厚み「小」
”風琴マチ”は、少々特殊なマチデザイン。日本の匠技術によって、編み出されたもので、日本独自のマチデザインと
なります。
形状的には、”蛇腹マチ”と似ていますが、中仕切りとマチとの繋ぎ方が異なっています。
”蛇腹マチ”の場合は、マチが折り込まれた”山部分”に中仕切りが接続されているのに対して、
”風琴マチ”は内側に折り込まれた谷部分に中仕切りが繋がれています。
イメージしにくいかと思いますが・・。その結果として、風琴マチを採用した長財布は、「お札がスムーズに出し入れできる」
「長さが短めの長財布デザインが可能となる」といった特性を有することとなります。
風琴マチを採用した長財布は、機能的に、収納力が高く(ササマチと通しマチの中間程度の収納力)かつ、スリムなフォルムデザイン
とすることが可能に。通しマチとササマチの良い点を兼ね備えていた、高機能性の財布を生み出すマチデザインが風琴マチ
なのです。
マチなし。収納力「小」 厚み「小」
”マチ無し”は、最も薄い・スリムな長財布を創出することが出来るデザインです。マチがありませんので、お札の収納力は
低いものとなります。
マチ無しデザインを採用した長財布は、
普段から、お札は必要最小限で、カード(クレジットカードなど)を多用しているキャッシュレス志向
の方に適したアイテムに。
基本的には、その特性を活かすためにも「小銭入れ無しタイプ(札入れタイプ)」の長財布に用いられる
デザインとなります。長財布をポケットイン(内ポケット、バックポケット)して、持ち歩きたい人に
適したデザインです。
蛇腹マチ。収納力「大」 厚み「大」
”蛇腹マチ”は、「ラウンドファスナーデザインの長財布」「クラッチデザインの長財布」に多く採用されている
マチデザインです。
扇が広がるような形でマチが開閉されますので、最も高い収納力を発揮することが可能に。財布の収納力を最重視している
方に適したマチデザインとなっています。
基本的に、通常の長財布(フラップデザイン長財布)には、あまり使用されていませんので、蛇腹マチの機能性を
求める時には、必然的にラウンドファスナー長財布・クラッチデザイン長財布を選択することとなります。