革製メンズ財布情報！「革素材の種類と特徴」

「本革財布」といっても、使われている革素材によって、見た目の風合いも、機能的な特徴も大きく異なるものです。 メンズ財布に使用されている革素材も多様化。日頃のお手入れを考える上でも、まずは、革素材の種類と それぞれの個性的な特徴を知っておくことが大切な要素となるものと思っています。

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革素材の種類の中では比較的新しく誕生したものに分類することが出来るのが「ボックスカーフ」です。 鉱物由来の成分で鞣し加工を行うのが特徴で、元来存在しているはずの皮表面のキズや血管跡などが、 鞣し加工後に残らない（目立たなくなる）ことから、とても艶やかな革肌となっています。

鞣し後に、絞りを加えることで創出されるのがシボ模様。このシボ模様は細かく、均一性の高い模様と なっており、ボックスカーフならではの特徴を創出しています。キズの無い、均一な革表面がボックスカーフ 最大の魅力となっています。ボックスカーフにも、産地やタンナーの違いによって、いくつかの種類が 存在。それぞれ微妙に風情が異なっており、価格差も存在しています。牛皮素材の中では、最高級革素材 に位置づけられています。

＊クリスベルカーフ　＊アルベルトカーフなど。

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英国伝統的な革素材がブライドルレザーです。馬具に使用されるような堅固な牛原皮を基に、天然蜜蝋を皮繊維の 中に浸透させることによって創出される革素材。時折、革表面に噴き出てくる「ブルーム」と呼ばれているものは、 この蜜蝋が粉状に噴き出てきたものであり、ブライドルレザーを示す要素ともなっています。

革素材の耐久性では、コードバン素材と並んで、最高峰の耐久性を有しているものと位置づけれられています。 そんな耐久性とともに、落ち着いた風情・重厚感溢れる風合いがブライドルレザーの最大の魅力となっています。 まさに、英国紳士をイメージさせる革風情と言えるのかもしれませんね。こちらも、タンナーの違いによって、 微妙に革風情が異なる傾向が。

＊TOMASブライドルレザーなど。

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世界的に高い人気を誇っているのが、イタリアレザーと呼ばれる牛革ベースの各種革素材です。特に、イタリアの 伝統的な革製法「パケッタ製法」によって創出される、イタリアオイルレザーは、日本でも高い支持を得ており、 財布・バッグなどの主要革素材のひとつとなっています。

そんなイタリアオイルレザーの中には、さらに風情・特性の異なる革種類が存在。そのひとつがこちらの「ミネルバリスシオ」です。最大の個性と言えるのが、革表面の滑らかさと革素材のしなやかさ。とても滑らかに仕上がった革肌から は、美しい艶感を楽しむことが出来ます。繊細さを感じる革素材で、レディースアイテムとしても高い人気を得ています。また、他の革素材では得られない、深みのある染色もリスシオならではの特徴と言えるのではないでしょうか。

＊ミネルバリスシオ

イタリアオイルレザーは、牛原皮をベースとして、天然オイルを皮繊維の中にたっぷりと浸透させることによって創出 されています。（パケッタ製法）そんなイタリアオイルレザーのひとつが「マットーネ」。オイルレザーの中でも定番 とも言える革素材です。

最大の魅力がオイルレザーならではの美しい艶感でしょうか。使用していく中で徐々に艶感が増していく、経年変化 の美しさを有しているのがマットーネの特徴となっています。クセの無い、心地よさを感じる手触り感も近年日本で 人気を高めている要素のひとつとなっているのではないでしょうか。

＊マットーネ

ミネルバリスシオと同じタンナーで創作されているイタリアオイルレザーが「ミネルバリスシオ」です。ただ、同じ パケッタ製法で創出されている革素材といっても、その風情と特性は大きく異なったものに。リスシオが革肌の 滑らかさが特徴であったのに対して、ミネルバボックスは、グリップ感の高い、シボ模様が特徴となっています。

また、全体的な風合いとしては、落ち着き感があるのが特徴。マットーネと比較すると、ややマットな色調となって おり、それが落ち着いた風情に繋がっているのではないでしょうか。ただ、使用していく中で徐々に艶感は増していきますので、こちらも経年変化を楽しめる革素材となっています。

＊ミネルバボックス

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革素材の中でも、特有の鱗模様が特徴であり、高い人気をもたらす要素となっているのが、「ワニ革」素材です。 そんなワニ革素材の中でも、鱗模様の美しさといった要素から、高級革素材となっているのが「クロコダイル」。 ワニ革＝クロコダイルと思っている人もいるかもしれませんが、クロコダイルと呼べるのは、厳選された4種類 のワニ革種類（スモールクロコ、ラージクロコ、ナイルクロコ、シャムワニ）のみであることは、しっかりと 認識しておいていただければと思います。

クロコダイルの中で最高級に位置づけられているのが「スモールクロコ」。鱗模様が小ぶりで、均一性の高いもの がより高級なものとなっています。同じクコロダイル素材であっても、種類によって、その風情も異なっている ことも知っておいていただけきたポイントです。

＊スモールクロコ＊ラージクロコ＊ナイルクロコ＊シャムワニ

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エキゾチックレザーの代表格とも言えるのが、「ヘビ革」ではないでしょうか。中でも「パイソン」が本革財布 などに活用される革素材として高い支持を得ています。パイソンの中で最高級品に位置づけられているのが 「ダイヤモンドパイソン」と呼ばれる革素材。どちらかというとメンズよりもレディース革財布として、 高い人気があるように感じています。

パイソン素材は、乾燥に弱く保管には多少気を配る必要があるものに。また、ファッション要素としてだけでなく、 金運を高めてくれる風水財布としても高い人気を有しているのが特徴ともなっています。

＊ダイヤモンドパイソン＊ホワイトパイソンなど

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革素材の中で、手触り感に個性があるのが「ヌバック」と呼ばれる革素材です。起毛加工することによって創出 される革素材で、温かみを感じる革素材となります。そんな通常のヌバックに対して、天然オイルをたっぷりと 浸透させることによって創出されるのが「オイルドヌバック」。そんなオイルドヌバックとしてイタリア最高峰に 位置づけられているのが「ナポレオンカーフ」です。

なんといっても最大の特徴が経年変化のスピードとその美しさ。革素材の中で最も早く経年変化が起こると言われています。新品財布購入後三か月程度で、艶感及びレトロな風情が格段に増すことに。アンティークな風合いを楽しむことが できる革素材と言えます。

＊ナポレオンカーフ

一般市場に革製品として、出回っている数は少ないものの、その軽量さと柔らかな革風情が人気となっている のが「ラムレザー（ソフトラムレザー）」です。子羊原皮をベースとして創出される革素材。価格的にも安価な 革素材であることから、お手頃価格の革財布として、人気を得ているようです。

革素材の多くが「固さ感」があり、それが革製品としての魅力ともなっているわけですが、そんな方さ感が少々 苦手といった方に、ソフトラムレザーはおすすめとなりそうですね。また、他の革素材と比較したときに相対的 な評価としては、ややキズなどが付きやすい部類に属する革素材となりそうです。

＊ラムレザー＊ソフトラムレザーなど

一般的な呼称として「リザード」はトカゲ革を示しています。ただ、単にトカゲ革といった場合には、多種多様な種類が 存在しているのですが・・。実際に革製品として高い支持を得ているのは、「リングマークトカゲ革」。 それゆえに、リザード素材といった場合、リングマークトカゲ革のみを対象と考えるのが通常であることをまずは 認識しておいていただければと思います。

高級革素材となっているのも、リングマークトカゲ革なんですね。その最大の特徴は、名前の由来ともなっている 「リング状の模様」です。この模様が細かく、均一なほど高級なリザード素材となります。リザード素材の質の見極め ポイントとして覚えておくといいのではないでしょうか。機能的には、革素材の耐久性が高く、水の付着に対しても強さのある革素材 となっています。

＊リングマークトカゲ革

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コードバン素材は、馬革の一種です。しかし、通常の馬革素材と比較してもその特性も風情も全く異なることから、 「馬革」と「コードバン」は革素材として区別されています。CORDOVANの最大の特徴が革素材の中で最も美しい自然な艶感を有していること。また、耐久性の高さでは、ブライドルレザーと双璧で最高峰に位置つけられています。

そんなコードバンにも、仕上げ加工方法や染色の違いによって、複数の種類が存在しています。それぞれ機能的な特徴や 見た目の風情が異なっていますので、単にコードバンだからと、理解してしまうのではなく、個々の特性を見極める ように心がけていただければと思います。

＊水ぞコードバン＊蝋引きコードバン＊オイルコードバン＊ナチュラルコードバンなど

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